西成区日常生活圏域
区別の高齢化率推計
大阪市の高齢化率は、2040(平成52)年には、33.6%になると予測されています。区別でみると、中心部の4区(西区、北区、中央区、浪速区)で30%未満にとどまるのに対し、南部を中心とした8区(平野区、此花区、住吉区、東住吉区、生野区、旭区、住之江区、大正区)で35%を超えると見込まれており、さらに西成区では42.5%に達すると見込まれています。
高齢化率推計 | 区 |
---|---|
30%未満 | 西区、北区、中央区、浪速区 |
35%未満 | 福島区、鶴見区、天王寺区、港区、東淀川区、淀川区、西淀川区、城東区、東成区、都島区、阿倍野区 |
40%未満 | 平野区、此花区、住吉区、東住吉区、生野区、旭区、住之江区、大正区 |
40%以上 | 西成区 |
出典:大阪市人口ビジョン(2016(平成28)年)
日常生活圏域の設定について
日常生活圏域とは、高齢者が住み慣れた地域で継続して生活ができるように、地理的条件、人口、交通事情その他の社会的条件、介護給付等対象サービスを提供するための施設の整備の状況その他の条件を総合的に勘案して定める区域のことをいいます。
大阪市における日常生活圏域
日常生活圏域は、介護保険事業計画において設定することになっています。
大阪市においては、各種サービスにおける提供の基本となる単位は行政区であることを踏まえ、日常生活圏域を行政区単位(24圏域)としてきましたが、今後、地域包括ケアシステムの深化・推進を円滑に進めていくためには、地域の実情に応じた取組みを進めていくことが必要不可欠であり、その中で、地域包括支援センターは地域包括ケアの中核的な役割を担うことが求められていることから、それぞれの地域包括支援センターが担当する圏域(66圏域)を日常生活圏域とし、高齢者の身近な課題に対して取組みを進めていくこととします。
資料:大阪市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(2018(平成30)年度~2020(平成32)年度)
大阪市福祉局高齢者施策部高齢福祉課企画グループ
大阪市北区中之島1丁目3番20号(大阪市役所2階)
電話:06-6208-8026
日常生活圏域の状況(推計人口)
日常生活圏域の状況を推計人口(大阪市都市計画局:平成26年10月1日)で見てみますと、西成区は総人口に対して高齢者が占める割合が37.62%となっており、行政区の中で唯一3人に1人が高齢者という非常に高い数値を示しています。
この数値は大阪市全体の24.69%を13ポイントほど上回り、他の行政区よりも超高齢化が進んでいることになります。
日本の将来推計人口によると、総人口が減少する中で高齢者が増加することにより高齢化率は上昇を続け、平成47(2035)年には33.4%となり、3人に1人が高齢者になるとされていますが、西成区の高齢化率は既にその数値を上回っているという状況にあります。
日常生活圏域 (行政区) | 推計人口(大阪市都市計画局:平成26年10月1日)単位:人 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
① 総人口 | ② 0~14歳 | ③ 15~64歳 | ④ 65歳以上 | ⑤ 前期高齢者 | ⑥ 後期高齢者 | |
(②/①) | (③/①) | (④/①) | (⑤/①) | (⑥/①) | ||
大阪市 | 2,686,246 | 301,666 | 1,697,264 | 663,364 | 350,527 | 312,837 |
(11.23%) | (63.18%) | (24.69%) | (13.05%) | (11.65%) | ||
西成区 | 118,338 | 8,405 | 63,236 | 44,518 | 25,062 | 19,456 |
(7.10%) | (53.44%) | (37.62%) | (21.18%) | (16.44%) |
高齢者人口の割合が多い行政区の上位3区 | ||
---|---|---|
1位:西成区(37.62%) | 2位:生野区(29.68%) | 3位:大正区(29.01%) |
日常生活圏域の状況(国勢調査結果)
日常生活圏域 (行政区) | 国勢調査結果(総務省:平成22年10月1日)単位:世帯 | ||
---|---|---|---|
⑦ 総世帯数 | ⑧ 高齢者を含む世帯数 | ⑨ 高齢者単身世帯数 | |
(⑧/⑦) | (⑨/⑦) | ||
大阪市 | 1,311,523 | 430,548 | 176,922 |
(32.83%) | (13.49%) | ||
西成区 | 69,010 | 31,903 | 21,103 |
(46.23%) | (30.58%) |
日常生活圏域の状況(介護保険事業統計)
日常生活圏域 (行政区) | 介護保険事業統計(大阪市福祉局:平成26年3月31日) 単位:人 | |||
---|---|---|---|---|
⑩ 第1号 被保険者数 | ⑪ 認定者数 | ⑫ 要支援 認定者数 | ⑬ 要介護 認定者数 | |
(⑪/⑩) | (⑫/⑩) | (⑬/⑩) | ||
大阪市 | 644,463 | 149,521 | 54,494 | 95,027 |
(23.20%) | (8.46%) | (14.75%) | ||
西成区 | 40,487 | 11,836 | 4,056 | 7,780 |
(29.23%) | (10.02%) | (19.22%) |
西成区の人口および構成比の推移(国勢調査・推計人口)
西成区の人口は年々減少していますが、一方で65歳以上の高齢者人口は増加し続けています。
調査年度 | 総人口 | 人口 (0~14歳) | 人口 (15~64歳) | 人口 (65歳以上) |
---|---|---|---|---|
構成比 (0~14歳) | 構成比 (15~64歳) | 構成比 (65歳以上) | ||
昭和60年 国勢調査 | 144,260 | 19,699 | 107,137 | 17,420 |
(13.66%) | (74.27%) | (12.08%) | ||
平成2年 国勢調査 | 142,140 | 14,844 | 105,627 | 19,786 |
(10.44%) | (74.31%) | (13.92%) | ||
平成7年 国勢調査 | 141,849 | 13,784 | 102,799 | 25,185 |
(9.72%) | (72.47%) | (17.75%) | ||
平成12年 国勢調査 | 136,813 | 11,925 | 92,666 | 31,797 |
(8.72%) | (67.73%) | (23.24%) | ||
平成17年 国勢調査 | 132,762 | 9,892 | 81,816 | 38,600 |
(7.45%) | (61.63%) | (29.07%) | ||
平成22年 国勢調査 | 121,972 | 9,071 | 69,435 | 41,285 |
(7.44%) | (56.93%) | (33.85%) | ||
平成26年 推計人口 | 118,338 | 8,405 | 63,236 | 44,518 |
(7.10%) | (53.44%) | (37.62%) |
※人口総計には不明分を含むため、年齢別人口合計と一致しない場合があります。
大阪市の介護保険給付サービス目標量
介護保険の給付サービスは、要介護1~5と認定された人が受ける介護サービスと、要支援1または2と認定された人が受ける介護予防サービスがあり、サービス量については、要介護(要支援)認定者数の伸びやこれまでの給付実績等を踏まえて設定されています。
サービス種別/サービス量 | 単位 | 平成27年度 | 平成28年度 | 平成29年度 |
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通所介護 | 回/週 | 55,889 | 56,780 | 58,116 |
介護予防通所介護 | 人/月 | 10,876 | 11,852 | 6,431 |
西成区の福祉の状況
住宅から最寄りの老人デイサービスセンターまでの距離
平成20年住宅・土地統計調査(総務省統計局)によると、大阪市の行政区単位(24圏域)の中で唯一西成区だけ、住宅から最寄りの老人デイサービスセンターまでの距離が、75,920戸すべて250m未満という状況でした。
平成25年住宅・土地統計調査(総務省統計局)では、平成20年のデータと比較して少し変化はありますが、それでも西成区にある住宅の98%は、500mまでの距離に最寄りの老人デイサービスセンターがあるという状況でした。
平成20年および平成25年住宅・土地統計調査(総務省統計局)を基に作成
デイサービス昭和館を中心とした半径500mのエリアマップ
ご自宅から距離が500mというのは、どれぐらいの距離でしょうか。
地図上にデイサービス昭和館を中心として半径250mと半径500mの円を描いてみました。
こうして地図上に表現すると距離感が伝わりやすいと思いますが、本当に近い距離ですね。
デイサービス昭和館を中心とした半径250mと半径500mのエリアマップ
認知症高齢者や中重度の要介護状態になっても、住み慣れた自宅または地域で、できる限り生活を続けていけるように、デイサービス昭和館は地域に密着したサービスを提供しています。
「認知症を知り地域をつくる10ヵ年」の構想
認知症を知り地域をつくるキャンペーン
2004年12月に「痴呆」の呼び名が「認知症」に改まり、つづく2005年度が「認知症を知る1年」と位置づけられました。単なる呼称変更にとどまらず、今後多くの人々に認知症が正しく理解され、また認知症の方が安心して暮らせる町がつくられていくよう、その第一歩として、普及啓発のためのキャンペーンが開始されました。
厚生労働省の「認知症を知り 地域をつくる10ヵ年」の構想のもと、認知症の方とそのご家族を地域の中で支える「地域づくり」をめざしています。民間の有識者や団体を中心とした「認知症になっても安心して暮らせる町づくり100人会議」の支援をうけ、平成17年度から全国で展開されています。
みんなで認知症の人とその家族を支え、見守り、ともに生きる地域を築いていく運動を推進しています。
認知症になっても安心して暮らせる町づくり100人会議宣言
- わたしたちは、認知症を自分のこととしてとらえ、学びます。
- わたしたちは、認知症の人の不安や混乱した気持ちを理解するよう努めます。
- わたしたちは、認知症の人が自由に町に出かけられるよう、応援します。
- わたしたちは、認知症の人や家族が笑顔で暮らしていけるよう、いっしょに考えます。
- わたしたちは、市民や企業人としてできることを行い、安心して暮らせる町づくりをめざします。
認知症サポーター100万人キャラバン
私たちデイサービス昭和館のスタッフは、認知症に対して正しく理解し、偏見をもちません。
認知症の人やそのご家族を温かい目で見守ります。
地域でできることを探し、相互扶助・協力・連携のネットワークづくりに寄与します。
デイサービス昭和館のスタッフは大阪市キャラバン・メイトとして登録し、活動に参加しています。
認知症サポーターおよびキャラバン・メイトに関するお問い合わせ
大阪市社会福祉協議会 地域福祉課(大阪市キャラバン・メイト事務局)
電話:06-6765-7273
認知症サポーターの養成と活動の支援
認知症施策推進総合戦略~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~(新オレンジプラン)では、認知症への理解を深めるための普及・啓発を推進しています。
認知症サポーターの養成と活動の支援について、認知症サポーターを量的に養成するだけでなく、活動の任意性を維持しながら、認知症サポーターが様々な場面で活躍してもらうことに重点を置いています。
デイサービス昭和館は、事業所の休業日に施設の一部を提供し、社会貢献の一環として、認知症カフェ(オレンジカフェ昭和館)を開催しています。
オレンジカフェ昭和館では、ボランティア活動としてお手伝いしてくださる方を受け入れしています。
認知症サポーター養成講座を修了して、認知症サポーターとして活躍の場をお探しの方はお気軽にお問い合わせください。